セキュリティ
マイクロセグメンテーション
従来の境界型防御においては、その境界内に脅威の侵入を許さないことで安全を守るという考えで構成されていた。一方、昨今の標的型攻撃の増加などにより、境界内部の端末等をウイルスなどに感染させる手法が増えている。境界型型防御の場合、一度脅威が境界内に侵入するとその内部活動の検出が遅れ被害を拡大させるという問題点がある。昨今のランサムウェアによって企業内の様々な情報が暗号化されてしまうケースなどが、境界型防御の弱点のわかりやすい事例といえる。そのため、新しい考え方としてマイクロセグメンテーションという考え方が出てきている。マイクロセグメンテーションでは、端末ごとやネットワークなどを細かな区画(セグメント)に分割し、その区画ごとに制御や管理を行うことで、脅威に侵された場合にも他のセグメントに被害が拡大しないように行う手法。マイクロセグメンテーションの考え方は、ゼロトラストにおいて重要な役割を果たす。