株式会社 静岡第一テレビ さま
トラブル対応の負荷過多に。1分1秒を争う報道現場に影響が出る懸念も。
導入後の成果スマホのように使用できるソコワクで、ユーザーサポート工数を大幅削減!
静岡県の日本テレビ系列局・静岡第一テレビさまは、新社屋移転と並行して社外持ち出し端末の数を増やすこととなりました。それに伴って、従来から課題だったリモートアクセスにおけるユーザーからの問い合わせを減らして、スムーズな運用をすべくソコワクを導入。1分1秒を争う報道現場などでもトラブルなく、かつセキュリティを担保しながらご利用いただいています。
さらに、VAIO PCの導入によって、持ち出し端末としての高い信頼性と優れたパフォーマンスを実現。現場の業務効率が向上するとともに、システム室の運用負担も大幅に軽減。報道業務における効率と生産性を大幅に向上させています。
▶︎VAIO PCとソコワクの導入により、報道現場の効率化を実現した事例はこちら
導入前の課題
トラブルシューティングにかかる工数が多く、放送に影響が出る懸念も。
リモートアクセス導入当初は、端末自体を持ち出して外から社内のネットワークに接続する環境を報道などの特定部署にのみ利用させており、その当時の実稼働が30台前後。当時は、モバイルルーター、モバイルPCと、オンプレミスVPNを組み合わせて利用していました。その30台の運用でも週に2〜3回は必ず接続障害系の問い合わせが入ってきており、そもそもPCがモバイルルーターと繋がっているのか、誤って接続情報を消去してしまっていないか――など手順を追って切り分けをしていくので非常に時間を要していました。
一度トラブル対応を始めると解決までに1時間〜1時間半ほどかかってしまうケースも多く、電話で対応のため他の作業と並行しながら対応できるものではありません。その間、情報システム担当者の手が止まってしまいます。このような状況でしたので、サポートの負荷低減はリモートアクセス導入当初からの課題でした。
また、報道現場では事件や事故をはじめとするニュース原稿を放送ギリギリの時間で送るケースも多くあります。そこでVPNが繋がらなかったり接続に手間取ったりしてデッドラインを超えてしまうと、取材したニュース自体を落としてしまうことになってしまいます。せっかく他社よりも早く情報をキャッチして原稿化しても、送稿できないがために他社に先行されるリスクもあり、現場は毎日そのリスクと戦いながら動いているため、システム部門にサポートの電話がかかって来る時は本当に切羽詰まった状態であることが多かったです。
そのような状況の中、新社屋移転のタイミングでモバイルPCを導入し、リモートアクセスが可能な端末台数を一気に広げることになりました。今まで端末を外に持ち出していた社員はVPN接続の操作に慣れていますが、多くは初めてVPNを利用する社員ばかりになるわけです。30台の運用でもサポートに多くの時間を要していたわけですから、稼働台数が大幅に増えると専属の担当者を用意するなど、サポート体制を強化しなければいけない危惧がありました。
全社、グループも含めて全員が高いITスキルを持っているわけではありません。さらに、情報システム部門は新社屋移転に伴うネットワーク構築などの作業も並行していましたので、リモートアクセスの従業員教育まではとても手が回らない状況が予想されました。
選んだ理由
「ケータイ・スマホ」の感覚で 安全かつスムーズに。
これまでも、部署により様々なサービスを利用していましたので、リモートデスクトップのようなサービスも検討しましたが、報道の現場では外でネットワークが繋がらなくなるリスクと隣り合わせです。静岡県は山間部や海などが多く、通信条件が厳しいエリアも多くあります。ですから、必ずネットワークがなければ原稿を打てないようなサービスは避ける必要もあり、モバイルPCを直接持ち出して利用できる前提でリモートアクセスサービスの検討を始めました。そのような状況の中、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、端末展開とリモートアクセス環境構築も急ぐ必要が出てきました。
検討にあたっては、先に述べたサポート工数削減の課題に加え、持ち出されることが多い端末セキュリティの確保がしっかりとできる仕組みも考える必要があります。そういった意味では、可能な限りユーザーに意識させず、気が付いたら社内ネットワークに繋がっている。かつユーザーが意識しなくてもセキュリティが担保できる――。そういうソリューションがないかと調べているなかで、「携帯電話のように認証できないか」という観点からVAIOのサービスにたどり着きました。当時はまだソコワクの前身「VAIO Secure SIM」の名称でしたが、「これしかない、やっと見つけた!」と。すぐさま上司に報告して、「これがやりたいです!」と検討の開始をお願いしました。
導入後の成果・効果
システム担当者の工数が大幅軽減、ユーザーからも感謝の声が上がった。
とにかく、ユーザーサポート工数が大幅に削減できました。従来であれば中継放送の多い年末年始は、誰かしらのトラブル対応をしているうちに年をまたいで「明けましておめでとうございます」などと電話口で言っていましたが、今年は穏やかに過ごせました。「何もなければ正月はこんなに穏やかなのか…」と(笑)。
他にも、ソコワクが、LTEからWi-Fiに自動切替してくれることによって、接続プロファイルに関する問題も無くなりました。従来のサービスでは、外出先から戻った記者がそのままLTEで通信していて、印刷ができないなどの問題があったのですが、そういったトラブルも減って情報システム部門の管理工数は大きく削減できました。
また、ソコワクの管理ポータル*も便利です。従来のVPNだとトラブルが起きた際、IPアドレスを辿るために、どの端末にIPが振り出されたのか、今その端末を誰が使っているのかを調べて、ログを追う…と非常に手間がかかっていました。ソコワクは、端末毎に固定のIPアドレスがアサインされるので、IPアドレスと使用者・端末が直結しています。おかげで何かあった場合にも、資産管理システムと連携しすぐに利用者や端末を特定でき対策が打てます。また、ソコワク導入時、モバイルPCはすでに配布済みでしたが、この管理ポータルがあることで、資産管理システムからセットアップファイルを一括配信するだけで数百台の展開がほぼ自動で行えました。
ユーザー側から見ても利便性が格段に高まったと思います。ある取材現場で他局の記者さんはモバイルルーターとつながらないとか、社内のネットワークに繋がらなくて悪戦苦闘している中、弊社の記者はそれを余裕で見ていられたそうです。『こんなに楽なことはありませんでした、ありがとうございました。』とわざわざお礼を伝えにきてくれました。情報システムって動いて当たり前のところがあるので、お礼を言われる機会は少ないんですよ。情報システム部門で働いていて初めての事です。(笑)
*管理ポータル:ソコワクサービスの利用者に提供されるクラウドサービス。セットアップ支援や、セットアップPC台帳の自動作成、端末紛失時の認証停止機能などをユーザー管理者に提供し、セットアップから運用までを一貫して支援するポータルサイト。
ご担当者様のコメント
導入時の設置が手軽、なのにセキュリティが高い。担当者さまのレスポンスも早く、安心して任せています。
コロナ禍での新社屋建設というミッションで、当初から支社・支局、出先の対応から社内でも、テレワークでどれだけ業務をできるかが一つの課題でした。今回はソコワクのメリットをしっかりと社内にプレゼンテーションして導入に至りました。それからのトラブルはゼロ。導入時も、ルーター1個ポンと設置するだけで済んでいるという手軽さにも驚きました。もちろん、これだけ手軽に設置ができるのにセキュリティは高い部分も、導入してみて魅力に感じた部分です。
ソコワクの担当者さまは、いつもレスポンスが早く、ちょっとした気になっている事象に関してもすぐ回答してくださるので、安心しています。任せっきりですみません(笑)。特に旧社屋から新社屋への移転プロジェクトの中で並行して導入検討でしたので、検討から導入まで時間がかかってしまいましたが、そのぶんだけフル活用させてもらっています。
お客様プロフィール
所在地 | 静岡市駿河区中原563番地 |
URL | https://www.tv-sdt.co.jp/ |
概要 | 静岡県を放送対象地域とした、日本テレビ系テレビ放送事業者。1979年開局。 |