株式会社 東京ビッグサイト さま
PCのポリシー制御や、利用状況監視を確実に行えるテレワーク環境を作りたい
導入後の成果「渡すだけで、すぐに使える」目指していたセキュリティ対策を構築!
国内最大のイベントの会場を運営する株式会社東京ビッグサイトさま。テレワーク環境の構築を進めているなかで新型コロナウィルスの流行などもあり、よりテレワークでの生産性を高めていく必要性が高まり、管理しやすく安全、ユーザーのストレスを軽減するリモートアクセスサービスの導入を模索していました。
VAIO PCに限定していた(ソコワクの前身である)VAIO Secure SIMの存在は知っており、ソコワクのリリースでVAIO PC以外でも利用できるマルチベンダー対応を知り、導入を決定。管理者側もユーザー側も満足できる環境が構築できました。
導入前の課題
PCのポリシー制御や、利用状況監視を確実に行えるテレワーク環境を作りたい。
新型コロナウィルスの流行前後で環境がガラリと変わりました。コロナ禍以前からiPadの全社員への配布計画があり、緊急事態宣言後はiPadからリモートデスクトップサービスを使いテレワークで簡単な作業はできる環境で業務を行っていました。
しかしながら、普段使い慣れたWindows ではないことで作業効率が落ちることや、キーボードで入力したキーが意図したものと異なるなどの課題があり、ユーザーからは、できればPCをそのまま持ち帰りたいという意見が数多く寄せられました。ですが、自宅などのネットワークを無条件で利用させることは、様々なリスクがあります。そのため、LTE通信機能搭載PCとSIMカードをセットで導入し、通信経路はLTE回線に限定し、運用することとしました。
これらの端末を各部署にリモートアクセス用端末として何台か配置し、テレワーク希望者にはその端末を貸出し、自席端末にリモートデスクトップ サービスを使ってアクセスし、作業してもらっていました。
Active Directory(AD)や クライアント運用ソフトウェア を使用しているのですが、持ち出した端末をリモートデスクトップのアクセス端末として利用する運用では、あらかじめ社内でAD認証を済ませておく必要があるのですが、それを忘れて持ち出した端末にログインできなくなってしまう、いわゆる端末が「文鎮化」してしまう事例が発生しました。
また、持ち出された端末は社内ネットワークに繋がらない状態ですから、管理者として今そのPCがどういう状況にあるのかを把握できませんし、当然ながらADからのポリシー配信もできません。
VPNの導入も検討しましたが、そもそもPCにログインしてからVPNを張るやり方では、AD未認証の場合はそもそもPCにログインが出来ませんし、ユーザーがVPN接続しなければクライアント運用ソフトウェアに繋がらないことから、その間の端末監視やポリシー適用などの観点で十分ではないのではないかという考えに至りました。
他にも、社員のITリテラシーにばらつきがあり、VPNの仕組みや、その使い方を説明し運用方法を展開することは管理者側にとって大変な作業になります。また、入退社や出向など人の入れ替わりもある中では、そのつどPCを渡して仕組みを一から教えないといけない状況もあり、管理者にとってはコミュニケーションコストがかかることも悩みの種でした。
そういった様々な課題があり、できればログイン前からADなどと接続できる、つまり強制的に社内の管理サーバーと通信するサービス、そしてその環境をできる限りシンプルに実現できる、管理者が「渡すだけで、すぐに使える」というサービスが理想でした。
選んだ理由
目指したセキュリティ対策が構築でき、しかも、ユーザーは非常に簡単に使える
コロナ禍以前からVAIOさんの端末を一部で使っていましたし、それを調達する過程で(ソコワクの前身の)VAIO Secure SIMの存在は知っていました。ビッグサイトで開催された展示会でもVAIO社員から説明を受けたこともあり、「PCの電源を入れれば、すぐ安全なネットワークに繋がるサービスがあるのだ」という認識はありました。ただ、当時は、LTE搭載のVAIO限定のサービスでしたし、運用コストも決して手軽ではなかったこともあり、自社導入のハードルを感じていました。
その後、VAIOのPCに限定されない「ソコワク」というマルチベンダー対応のサービスとして生まれ変わったリリースを知り、端末の仕様に制限がなく強制的に社内環境に常時オンライン化できる今の私たちが求めている条件に適した製品なのではないかということで、問い合わせをさせて頂き検討を始めました。
要件の1つ目はセンター側に認証してもらった上で私たちのネットワークに繋がること。2つ目は私たち管理者が指定したPC本体を正しく認識すること。3つ目は安全なネットワークに自動的に接続すること。当時、幾つかのサービスを比較しましたが、コストも併せて、私たちの条件を満たすサービスはVAIOのソコワクしかありませんでした。検討から導入までにあまり時間も費やしたくなかった状況もあり、担当の方が電話で素早く回答をくれたり、フォローアップしてくれたりと、導入に対して安心できる対応もあり、結果として迷わずソコワクを選びました。
導入後の成果・効果
ユーザー側も管理者側も ストレスフリーに
管理という面では、ソコワクを使うことで、持ち出した端末も全部社内の端末と同じ管理状態を保てるので、「楽になった」というよりは「何も気にせずに済む」ようになりました。安心して運用ができる環境が整ったといえます。
今までユーザーから頻繁に寄せられていた問い合わせも大幅に減ったので、サポートの負担もかなり軽減されました。リモートデスクトップサービスを使って運用していた当時は、社内にあるPCと同じことが全てできるわけではないため、利用者からの問い合わせも多かったのですが、今は、会社でも自宅でも場所を問わず、社内とまったく同じ使い方をできているのでユーザー側も利便性は高まったと思います。
ユーザーは何かが変わったとは思っていないかもしれないですね。刺さっていたトゲが抜けた――というイメージだと思います。ソコワクになって何か変わったという事はなく、社内でできることが、当然のように自宅でもできる。これを、ユーザーが「すごく良くなった」という感覚になることはないかもしれません。でも、我々にとっては、安全に、しかもユーザーに意識させずに。その状況を作れること自体がすごいことだと考えています。
どの部署でも、テレワークで使うパターンが一般的ですが、他にもイベントを主催する部署は、会期中に会場である展示ホール内でお客様のサポートに当たります。自社の敷地内ではあっても、業務用の社内ネットワークが敷設されているわけではなく、敷地内の全ての場所から社内にアクセスできる環境があるわけではありません。
そのため、大規模イベントでは、毎回PCをレンタルし、リモートアクセスサービスを契約し、一からPCをセットアップしたりしてユーザーに渡していましたが、ソコワク+LTE搭載PCなら、そのままPCを貸せばそれで済みます。ネットワーク回線があれば、どこでも社内環境を利用できるソコワクの恩恵を感じる代表的なケースの1つです。
ご担当者様のコメント
コストパフォーマンスが良いと思っています。端末課金で気軽に増やせるのも良いポイントですね。
色々なメーカーや会社とお付き合いがありますが、質問を投げかけるとある程度の回答は返ってきても「持って帰ります」というケースが多いです。でもVAIOの担当者さんはいつも即答してくれるため、その部分でも非常に助かっています。導入に際しても、既存のシステム環境を踏まえてどうスムーズに組み込んでいくかなど、親身に相談に乗ってくれました。
また、ソコワクは端末課金なのも良い部分だと思っています。ユーザー課金だと全員分のアカウントを買うためコストがかかりますが、ソコワクは人数分ではなく端末の台数によって課金になるので、持ち出し端末を共用している現在の運用方法ではコストパフォーマンスが良いと思っています。今後も端末の追加や、多くの社員がテレワークをせざるを得なくなった状況の際に、気軽に増やせるのも良いポイントですね。
お客様プロフィール
所在地 | 東京都江東区有明3−11−1 |
URL | https://www.bigsight.jp/ |
概要 | 1958年設立。東京モーターショーやコミックマーケットなどの各種大規模イベントの会場となる「東京ビッグサイト」を筆頭に、近隣のベイエリアにある3カ所のビルを管理・運営している。設立時は株式会社東京国際貿易センターの名称で、晴海見本市会場を運営。1996年に晴海から移転し、東京ビッグサイトを開業。2003年から現社名となっている。 |